不妊治療に専念するため、年内での退職を決意しました。

もともと子供ができづらい体質であるということは10代のころから分かっていました。そのことは十分承知の上で結婚してくれたのが今の旦那です。わたし自身、そのことにはとても感謝しています。

松戸の病院で、第一子の流産を告げられた時の哀しみは、どう言っていいか分かりません。奇跡的に自然妊娠で授かったわが子。処置室から出て、夫の、「どうしたらいいのか分からない」といった様子にも失望しました。落ち着いて、受け止めてほしかった。というのは、贅沢でしょうか・・・

おなかを痛める女性の気持ちは、女性、というか、経験のある人にしか分からないのかもしれません。

それでも気持ちが治まらない私は、母の鑑定を受けたことをきっかけに、不妊治療への専念を決めることができました。仕事人間とは言わないまでも、責任ある役職を任され、働くことについては十分なやりがいを感じていました。「このまま子供ができず、仕事も奪われたら・・・」と思っていた私が前に一歩踏み出せたのは、母のお力添えがあってこそです。

夫のこと、自分の生き方のこと、そして、いまでも哀しみの中を漂っていると思っていた水子のこと・・・

長年のこころのわだかまりが、回を重ねるたびにすぅーっと溶けていくようでした。

やっぱり子供がほしい、だから、もう一度トライさせてほしいと夫に相談した時、とてもうれしそうな、夫は、まるで子供のような表情をこちらに向けてくれました。

夫は、自分のためではなくわたしのために、子供が授かれればいいと、ずっとそのように考えてくれていたそうなのです。その晩は水子のこと、このことはずっと夫婦間のタブーとなっていましたが、初めてお互いに向き合って話すことができたのでした。

わたしたち未熟な夫婦を、水子も応援してくれている。治療を始めることを決意しても、その道のりは決して平たんではないと思います。

これからも母に伴走していただき、納得のいく結果を出せたらいいなと思っています。